ここ最近続けて来てくれてる子が
いつも話しかけてくれてくれる
優しくてとっても人懐っこい子です。
次々、来店する
初めて会ういろんな子や大人に
話しかけたりお買い物を
お手伝いしながら、
何度かお買い物して
「ぶためん、温めてくれる?」
「お湯入れるってこと?」
「そう。あ!そういうのも
してくれるんだ!」
「そうそう。食べていけば?」
「え?いいの?」
待っている3分が
とても長かったようで
会話の途中でしきりに
3分を気にしていました。
「ぼく、ここで働こうかな。」
「お給料出ないけどいいの?
駄菓子屋さんの利益って
めちゃくちゃ少ないから
人件費が出ないなぁ。」
「じゃ今度はゲーム
持ってこようかな。」
「持ってきてもいいけどさ、
うち、wifiないんだよ!」
「えーーーーーー!!
じゃあダメだな。
でもその後も、月曜も
こようかなー。」
「いいよ!おいでよ。」
「お母さんに怒られないかい?」
「お父さんとお母さん
仕事で忙しくていつもいないからさ。」
(そうか。寂しかったんか。。。)
前回も来た時にめちゃくちゃ
話しかけてくれていたな。
その時は彼の小さなSOSに
気づけなかった。
初めて食べた
ぶためんのうまさに
めちゃくちゃ感動して、
その子はおばちゃんの
おすすめのとんこつ味を無視して(笑)、
しょうゆ味シーフード味を完食。
お腹空いてたんか。
「おばちゃんお水!!」
「ここラーメン屋じゃないんだけど!笑」
お水飲んで、また少し話して
暗くなる前に帰りなー。って
声かけて。
そしたら、一部始終を見ていた
別のお客さんの子は帰り際
「私もバイトする!ここで働きたい!」
私たちが子供の頃
ありふれていた駄菓子屋さんのあり方。
子どもたちが勝手に集まって
そこが居場所になって、
おばちゃんに怒られながら
見守ってもらってた温かい場所。
100円握りめて、今日は何を
買おうか計算しながら
ワクワクした時間。
その記憶が今もあって
私たち世代が駄菓子に
入るとめちゃくちゃ
ワクワクするのはその記憶のせい。
懐かしい駄菓子が嬉しいんじゃなくて、
友達やおばちゃんとの
楽しかった時間にワクワクしている。
将来の夢が駄菓子屋なんて
私たちが子どもの頃は
聞いたことはなかったけど、
わっかの周りには将来の夢
駄菓子屋が、3人現れました。
(もう1人は、くるとお手伝いを
してくれる中学生もいます。)
駄菓子屋をやりたい大人も
私の周りにはいます。
なんだか、
面白くなってきたな。
好きなことや、好きなもの、
会話の中から将来の夢を
教えてくれる子どもたち。
描いた夢がそのまま
実現できたら、どれだけ
楽しいか、ワクワクするか。
おばちゃんはいつも想う。
土曜日の習い事の後に
寄ってくれる
くじが大好きな男の子。
(日本人の文化を重んじる
渋い男の子。囲碁とか古銭とか
まじでかっこいいんだから)
小さなかわいい姉妹を
つれていつも来てくれるお母さん。
(ワンオペ家事、
いつも頭が下がる想いです。)
地元が離れていて
ここをスタートしてから
お友達になったママと男の子。
(ちっさかった、あんよで最近
歩けるようになりました)
いつもお友達を
引き連れて楽しそうに
スーパーボールくじをする
男の子。
(散財するのでいつも怒っている。笑)
仕事帰りに、寄って
ここで使えないか?と
いろんなものを持ってきて
愚痴をこぼして帰っていく
おばあちゃん。
(毎回お茶飲んで行ってくださいと
声かけるけど、すぐ帰ると言って
しばらくいるところが可愛い。)
駄菓子屋は平成、令和と
徐々になくなっていき、
子どもたちが
行っているコンビニですら
レジのオートメーション。
地域の大人との
会話の場所まで奪われ
これから、ますますAIが増え
人との関わり、あったかさ
みたいなところが
なくなりつつあるんだろう。
便利な世の中。
私にとっては不便でしかない。
私の大切にしているぬくもりや
繋がりを奪っていく。
ここをスタートした当初から
確信をもって言っているのは
一つの小学校に
ひとつの駄菓子屋。
「駄菓子屋はお菓子を売る場所ではない」
駄菓子屋のおばちゃんの独り言
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